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zoom RSS [書評] モモ(ミヒャエル・エンデ)

<<   作成日時 : 2017/04/29 13:43   >>

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まもなくGW。というか、人によってはもう大型連休に入ったかも居るのかな。
私の方は仕事が色々とドタバタしていますが、なんとか、カレンダー通りの休みは頂けそうな感じです。

さて、2週間ぶりの更新となる今回は書評。

40年前の同文学作品ですが、読むきっかけになったのは先月末に、FBのフィードに回ってきたこの記事。

子どもの貧困 「居場所」とは何か? 居場所が提供するもの、そして問うもの

著者の湯浅さんは、10年ほど前(だったと思うんですが…いつ頃だったか記憶曖昧。調べたら2008年だったようです)の年越し派遣村などの活動で有名な方。

子どもの貧困に関する記事ですが、中盤以降にミヒャエル・エンデの「モモ」の話が出てきます。
実家の本棚に置いてあったのははっきりと覚えていて、父から「時間泥棒に盗まれたみんなの時間を取り戻す女の子の話」といった程度に内容を聞いた記憶はあるのですが、そういえば結局自分では一度も読んでいなかったなというのをふと思い出して、図書館で借りてきて読んでみましたのでその感想を。

著者のミヒャエル・エンデは、「果てしない物語」(映画「ネバーエンディングストーリー」の原作)などで有名ですし、作品自体も児童文学の名作として名高い作品ですので知っている方も多いと思います。



物語は、ある町の街角にある古い遺跡の広場に、ある日モモという少女が住み着くところから始まります。
この近くに住むのは貧しいながらみんなで助け合って寄り添いながら生活している人たちで、彼らはモモを自分と同じ仲間として受け入れ、食事を分け合ったり、一緒に遊んだり、悩みを打ち明けたりして、生活していました。

町の方では普通の人々が仕事をしながら生活しているのですが、そこに「灰色の男達」が現れます。
彼らは「時間貯蓄銀行の者」と名乗り、町の人々に「あなたたちはなんと時間を無駄にしているのか」と話しかけます。「今やっている仕事をもっと効率よくこなして、時間を貯蓄すればよい。そしてその時間を自分たちの銀行預けなさい。そうすれば、その時間にいずれ多くの利子を付けてお返ししましょう」と持ちかけます。

自分の人生がすべて無駄な時間だったかのような不安に駆られた人々は、自分の仕事をいかに効率的にこなすかに心を尽くし、他人はおろか、家族のために過ごす時間すら無駄だと応用になり、仕事に必死に打ち込むようになります。
結果、人々は物質的には豊かな暮らしをするようになっていきますが、自分の子どもと遊ぶ時間すら無くなってしまい、町全体がどんどん殺伐としてきます。
これもすれべて灰色の男達が、効率的に仕事をした結果生じた余った時間を盗んでしまっているから。

モモは町のみんなのため、灰色の男達と対立する人たちの力を借りて、町のみんなの時間を取り戻そうと立ち上がり…



ストーリーはおおむねこんな感じ。
初めて読んだのですが、さすが古典的名作と言われているだけ合って、子どもにも分かりやすい文章で書かれているため非常に読みやすく、でも奥が深い作品でした。
特に、時間泥棒に時間を盗まれて、いつまでも時間に追われるようにあくせく仕事に打ち込む町の人たちの姿は、現代社会において「社畜」などと自虐し、過労死するまで働き続ける社会の病魔を的確に描き出しているような気がしました。

私も一昨年はかなり仕事が忙しく、会社を出るのは毎日24時過ぎ、というような状況がほとんど丸1年続いていたので、その当時を振り返り「あぁ、自分も回りから見るとこんな風に仕事しているように見えていたのかな」などと考えlこんでしまいました。

「時間」は、誰にでも均等に、同じ量だけあるもの(物理世界では色々違うところもありますがそれはまた別の話として)ですが、だからこそ、その時間をどのように過ごすのかが重要です。

仕事に打ち込むのも良いですが、追い立てられるような仕事の仕方をしていては、精神的に疲弊し、いずれ力尽きてしまいます。
また仕事のクオリティを保つためにも、ひとつの物事に縛られて効率だけを考えてこなすよりも、その仕事が、誰にどんな影響を及ぼすのかを考えながら行う。心の中にゆとりがないと、そうした配慮も適切に行えなくなってしまう。
作品からはそんな教訓が感じられました。


中学生くらいの頃に読んでおけば良かったな、と思う作品でしたが、大人になった今、読むからこそ、また違った視点で色んな物事を感じることができました。
たまにはこうして仕事に関係の無い、文学作品を読むのも良い物ですね。

ではでは〜〜〜。

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