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zoom RSS [レビュー] Nintendo Laboがあらゆる方面で想像の斜め上だった

<<   作成日時 : 2018/04/21 23:05   >>

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公私ともにちょっとばたばたしてブログが更新できずにいたんですが、前回更新からちょうど1ヶ月が経過していたようです。
そして今回のブログネタはタイトル通り、Nintendo Labo!





1ヶ月ほど前に発表されて以来各所で話題になっていましたし、TV CMも結構かかって居たのでご存知の方も多いはず。
で、今回、ゲームネタにしては珍しく妻がかなり乗り気だったため、4/20の発売翌日の今日、早速手に入れてきましたのでそのレビューを書いておきたいと思います。

先に結論から書いておきますと、個人的な評価はめちゃくちゃ高いです。
開発の仕事をしている人間として、ソフトウェアとハードウェアの融合度の高さという点で度肝を抜かれましたし、その他にもダンボールという身近な素材を使いながら丁寧に作り込まれたギミックの完成度、そしてNintendo Switchのポテンシャルを最大限に引き出した様々な遊びの要素、教育ツールとしてのわかりやすさなどなど…。
とにかくあらゆる点で、事前情報でイメージしていた想定を軽く超えられました。
大人の方がこれだけのためにSwitchを買うか、というのは人によって色々思うところはあるだろうと思いますが、既にSwitchを持っているのであれば、外のどんなゲームタイトルを置いてでも購入すべきタイトルだと思いますし、もしSwitchお持ちじゃなくても、工作やプログラミングに興味のある子どもさんがいらっしゃるのであれば、これだけのためにSwitch本体を購入しても損することはないと思います。

ということで、まるでステマか、というくらいの勢いで褒める言葉しか出てこないと思うんですが、ちゃんと自腹で買ってきて、自分の感じたことをそのまま書き記しているだけです。(笑)

では、早速ご紹介しましょう。

まず、購入したときのパッケージがこちら。

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こちら、比較物を置かなかったので少々わかりにくいですが、実はヨコ46cmxタテ36cmと、外箱がかなり大きいサイズです。
裏面はこちら。

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簡単な遊び方を紹介する内容が記載されています。
箱を開けるとこんな感じで入っていました。

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右側に見えるのが、Switchの通常のソフトウェアのパッケージ。
そして下の方に見えるのが、色々な遊びを作るためのToy-Con用のダンボールになります。
私が購入したのは2種類あるパッケージの内、バラエティキットという、7種類ほどのゲームが遊べるバージョン。
もう一つはロボキットという、自分がダンボールのパーツを装着して、ロボットになって遊べるゲームのバージョンです。

で、バラエティキットの方はパーツのダンボールがこれだけ入ってます。

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枚数を数えたところ28枚ありました。
ご覧頂ければ分かるとおり、印刷の色が何パターンに色分けされているのですが、これは、例えば、釣りゲーム用のパーツは水色、家のパーツは白といった具合に、作るモノによって使うダンボールの色が分けられています。
基本的なターゲットは子どもということで、説明がなくともなんとなく、同じ色のモノを使えば良いんだな、というイメージがわくように配慮されています。

そして箱の中にはもう一つ、ヒモやプラスチックのパーツ、シールと言った、ダンボール以外の部品が袋に入れられた状態で同封されています。

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箱の中に入っているのは、ダンボール、パーツ、ソフトのこの3つだけ。説明書のたぐいは全く入っておらず、ソフトがはめ込まれているダンボールに記載されているとおり、作り方、遊び方は全て、Switchでソフトを動かしたときにその中で説明される作りになっています。

それでは、早速ソフトを起動してみます。
Switch本体にソフトをセットして起動すると最初に行われたのが、なんと、コントローラーの更新処理!

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しかも、水色と赤と2種類あるコントローラーの内赤色だけ。
なぜ?と思っていたんですが、これ、おそらく、それまで書き込まれていたコントローラーのファームウェアでは追いつかないような微細なコントロールが必要だったんだと言うことが後で分かりました。

さて、コントローラーの更新処理が終わると、タイトル画面が表示され、いよいよ作成が始まり!と思いきや、その前に練習と言うことで、ごく簡単なコントローラーケース作りが始まります。

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いわゆるゲームのチュートリアルと同じ位置づけですが、これをやることで、この後、画面がどのように進行して、どういう表示が何を意味するのかが分かるようになります。
例えばこの画面。

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静止画だとわからないですが、真ん中当たりのオレンジ色に塗られたパーツが、実際には点滅して表示されます。
これにより、「このように印刷されたダンボールの中で、この点滅したパーツがこれから使うパーツだから切り離してね」と言うことが分かります。
その後の動きも
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画面上に表示されるメッセージも、基本的にはごく平易な日本語が使われており、全ての漢字にふりがなが振られています。

更に、ダンボール自体にも細やかな配慮が。
ダンボールには最初からパーツが印刷されていますが、基本的に全てミシン目が入って指で簡単に抜いて使うことが出来ます。
制作工程も基本的には印刷面に対して山折り(裏返して谷折り)にするだけで、どちらが裏か表かを悩まなくて良いようになっており、全ての折り線箇所には折り目が丁寧に付けられているので、相当に不器用な人でも、ほとんど失敗することなく作業が進められるように作られています。
作る工程は全てパーツのツメをはめ込む形で、のりやはさみは一切不要。
子どもが一人で取り組んでも全く危険がありません。
(ダンボールを口に入れてしまうような乳幼児となるとまた話は別ですが)

このため、小学校低学年の子どもたちでも、ひらがなさえ読むことが出来れば画面を見ながら一人で進めることが出来ますし、場合によっては、文字が読めない学齢の子どもであっても、最初に画面の説明の意味を保護者に教えてもらえれば、文字が読めなくても、画面の絵を見ていけば一人で作ることが出来るようになっています。

実はウチの妻はとてつもなく不器用。
工作とかやるのは好きなようなのですが、いつも完成させることが出来ないため、最初からやるのをあきらめてしまうたちなのでして…
今回も、最初は乗り気だったのが、このダンボールパーツの数の多さを見て一瞬ひるんだ感じになっていましたが・・

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こうした丁寧な作り込みのおかげもあって、ほぼ一人で無事、釣りゲーム用の釣り竿と土台のセットを作ることが出来ました。

釣りゲームですが、簡単に説明すると、Switch本体を設置する台(ゲーム中では海と呼ばれてます)と、そこから伸びるヒモ、そしてそのヒモに繋がった釣り竿の3つの部分で構成されています。


ヒモが繋がっているこの土台ですが、ダンボールで作った箱の中に、実はゴムで作られた糸巻き車が入っていて、少し糸を引っ張ると、ゴムの張力で引っ張り返される感じが出るようになっています。

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そして、ヒモとダンボールが接触する箇所には、そう簡単にはダンボールが傷ついて壊れることがないように、プラスチック製のハトメがはめられて補強されています。

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更に、段ボール製のリールを巻いたとき、本物のリールを巻いたときと同じような「カチッカチッ」という感触が得られるように、ダンボール同士が一部あえて接触するように作ってあり(下の動画を見てもらうと、リール部分を回したときに、カタカタという音がするのが分かるかと思います。これ、別に後から音を追加しているわけではなく、ダンボールのパーツを回すだけで音が鳴っているんです)、摩耗が激しいと思われるこの部分についてだけ、予備のパーツが用意されている優しさ設計。

この感触がまたよく作り込まれていて、リールを回しているだけで妙に楽しいのか、妻はゲームでひとしきり遊んだ後、本体とコントローラーを充電のため取り外したのですが、その後もしばらく、ダンボールの竿を引っ張ったりリールを回してカタカタ言わせて遊んでましたw


とはいえ、ここまでは、子ども向けのダンボール工作としてよく考えて丁寧に作り込まれているな、というところ。
そんなに驚くところではありませんでした。

個人的にびっくりしたのはここから先。

まずはこちらの動画。



妻が早速遊んでいるところなんですが、ヨコから撮影したのと、部屋が若干暗くてわかりにくいですが、画面の中に伸びるひもが、竿のヒモの動きに合わせて左右に動いています。
おまけに、これはプレイしてみないと分からないのですが、魚の動きに合わせて竿に装着したコントローラーが振動を発するのですが、その振動が、ちゃんとゴムの張力と画面内の魚の動きに合わせて振動しており、ただゴムで引っ張られているだけのはずのヒモが、画面内の魚の動きに合わせてしっかり引っ張られているような感覚を得られているんです!
また、リールを回したときのゲームの中で糸が巻かれるスピードが、早く巻けば速いスピードで、ゆっくり巻けばゆっくりしたスピードで動き、さらには逆回転にするとちゃんと糸が伸びて、海底にまで届く状態になります。

正直、一昔前に、ゲームセンターのばかでかい筐体で遊んだ釣りゲームと(もちろん画面サイズなんかは違うので、迫力としては違うのですが)ゲーム体験としては遜色ないと感じられるレベルの完成度です。
曲がりなりにもプログラミングの仕事をしている以上、電子的に接続されていない物体の動きを、センサーだけで読み取ってゲーム内に操作として反映させ、更にそのゲーム内のアクションをコントローラーに物理的にフィードバックすることの難易度の高さはなんとなくイメージができ、いったいどれだけ時間をかけて丁寧に調整を繰り返したのだろうかと、コントローラーとダンボールのキットの融合度の高さに度肝を抜かれました。
ここで、「あぁ、これまで通り、ちょっと振動させたり、コントローラーの傾きで照準を合わせるくらいでは対応できないほど、細かな動きをコントローラーに求めた結果が、コントローラーのファームウェアアップデートだったんだな」と気づきました。

更に、私もまだ試していないので細かいことは書けないのですが、この釣りゲーム、実は自分が作ったオリジナルの魚をゲーム内に登場させることが出来るとのこと。
その方法が、Nintendo Laboで作る「ピアノ」のダンボールキットを使って、「魚の形に切った紙」をスキャンして、3Dキャラクターに読み込み、着色を施すことで、「自分だけの魚」を作れるそうです。
説明の動画を見たのですが、操作を見ただけでは、いったいどういう仕組みでスキャンをしているのか、全く分からず、Switchのハードウェアとしてのポテンシャルの高さを思い知りました。


そして、Nintendo Laboのすごさは「つくる」「あそぶ」で終わりじゃないこと。
この先に(仕組みを)「わかる」が待ってます。

「釣りゲーム」を作ると、ゲーム内で「ツクルト室長」というキャラクターが登場。
Toy-Con開発室というところで、ゲームの仕組みを学ぶことが出来ます。

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ここでは、Toy-Conが動く仕組みや改造する方法を学んで、自分だけのオリジナルキットを作ることが出来ます。
更に、4/20の発売日には公式サイト上で、ダンボールパーツのPDFデータが無償公開されました

つまり、「誰でも簡単に作れる仕組みが用意」されていて「1つのキットで5つのキットを作成できる=小さな成功体験を繰り返すことが出来る」上に、「失敗しても何度も繰り返し挑戦できる」ことで、一度作れば完成ではなく、よりよい物へと自分なりの改良を好きに加えることが出来ます。

これって教育にとってすごく重要なポイントで、しかもそれに必要なのが、ダンボールという身近で安価な素材。
従来、プログラミングの領域って、LEGOだったり、Kooveだったりといった高価なプログラミングロボットツールが必要で、更に、拡張キットなどを購入しようとするとそれぞれのパーツがやはり高価だった、ということがありましたが、ダンボールであれば、子どもたちでも簡単に加工できるし、イメージに合わせて自由に格調が出来ます。
しかもそのために必要なのはSwitchのみ。
既に爆発的な人気となっているSwitchは本体を保有している方も多いでしょうし、子どもにとっては親にねだりやすく、親にとっても、ゲームをやるだけでなく、そうした教育ツールにもなるとなれば、購入のためのハードルはぐっと下がります。

Nintendoは既に「Toy-Conガレージ」という取り組みを発表していて、キットの中にない、オリジナルのToy-Conのアイデアを募集して共有するという取り組みをしており、これは、明らかに教育分野への進出を強化していくという取り組みに見えます。


最初の発表を見た時点で、この分野に任天堂が力を入れてくるんだな、という印象は持っていましたが、ソフトウェアとハードウェアの想像以上の完成度から、その本気度がひしひしと感じられました。

実際に体験してみないことには中々分かってもらえないとは思いますので、Switchをお持ちの方、特に小学生以上のお子さんが居る方は是非、一刻も早くNintendo Labo、試してみて下さい。

ではでは〜〜〜。

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