[緊急] 北朝鮮が停戦協定の白紙化を通達(全文翻訳しました)

このブログでも何度か触れてきましたが、北朝鮮が3月5日、韓国とアメリカの合同軍事演習に反発し、ついに、朝鮮戦争以来結ばれていた停戦協定について、全面的に白紙化すると通告してきました。

3月11日以降、という期限付きなので、現時点ではまだ有効という事になりますが、果たしてどうなる事やら…

ネット上で色々とソースを探った結果、北朝鮮の公式サイトの1つで、発表会見の動画を、ほぼノーカットで見られるページを見つけました。
▼北朝鮮公式サイトリンク集
http://matome.naver.jp/odai/2136068520077539301
▼動画掲載ページ
http://www.uriminzokkiri.com/
↑このサイトのNewというマークがついている一番上の項目をクリックすると、別Windowが開いて、動画を見られます。

ということで、10分程度の映像でしたので、素人の仕事ではありますが、一応、全文を翻訳してみました。

注意点としましては、私は朝鮮語はわかりますが、北朝鮮をウォッチしてニュースを読みなれているとか、翻訳を仕事としているわけではなく、素人の一個人が理解できる範囲内で訳しているものです。
ですので正確性には難がある個所もあるという前提で、おおむねの流れを理解する程度にご覧ください。
また、もとの動画を見られた方で「ここ、明らかに間違ってるよ」というポイントがあればコメントなりでお送りいただければ、できるだけ早めに対応させていただきますので、お知らせください。

それでは。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここから

開始  (字幕)最終的な勝利は自主権守護の為に動いた
        私たちの軍隊と人民にある
        朝鮮人民軍 最高司令部 代弁者声明

0:15~ 昨年12月12日、私たちは国際的な協定も守り、正々堂々と人工衛星を
    打ち上げ、成功しました。
    しかし、この成功に対して、アメリカとその取り巻きたちは、この人工衛星発射を
    私たちを追いやる機会としようと、私たちの自主権を脅かしました。
    さらには国連の安保理を動かして反共和国の採択を強行しました。
    こうした敵対行為はまだ続いています。
1:15  私たちはこの行為に、国の自主性を守る権利を行使するために、
    第3次核実験を実施し、成功裏に終えました。
    しかし、その後もアメリカと韓国をはじめとする国々はしつこく、
    新しい制裁を下そうとしています。
    加えて、3月11日からは60日間に及ぶ合同軍事演習を強行しようとしています。
2:12  昨年とは異なり、アメリカの陸・海・空のみならず、韓国はもちろん、
    英国・オーストラリア・カナダをはじめとするほかの国々まで
    動員されているのが今回の合同軍事演習です。
2:40  こうした点を見ると、今回の合同軍事演習は、私たちを敵視した、
    もっとも危険な核戦争騒動であり、すべての敵対勢力が集まって行われる、
    最も露骨な軍事的挑発行為であるとしか見られません。
3:00  こうした事態はこれら敵対勢力が反共和国の自主権の侵犯行為が
    許容水準を超えて露骨な侵略体制に移行しているという事を示しています。
3:20  醸成されたこうした状況をかんがみ、国防と安全を守り人民の命を
    預かる大切な役割を担っている朝鮮人民軍の最高司令部は、去る2月13日、
    板門店を通じて、韓国に対して、そちらが戦争に踏み込むのであれば、
    その瞬間から悲惨な運命をたどるもっとも苦痛の時間を経験することに
    なるだろうと警告をしてきました。
3:55  しかし、合同軍事演習は継続され、アメリカや韓国の敵対行為は
    日が経つにつれますます激しくなっています。
    歴史的に私たち人民は、ほかの国に対して侵略行為をしたことは有りません。
    しかし、アメリカは私たちに対して、目も当てられない仕打ちを行い、
    悲しみにあふれさせています。
    問題は、こうしたアメリカの仕打ちに対して、韓国が加担していることです。
(4:33~4:55まで、不明。韓国の軍人数人を名指しで非難している?)
4:56  そもそも、こいつらは、政治も軍事もわからない李明博とともに、
    南北関係をより深くした逆賊であり、何を考えているのやら、
    まったくわかりません。
    こいつらは周辺国の望みがなんなのか、民族が何を望んでいるかをわかっていない
    無能な軍人です。
5:22  こいつらと共に、韓国の首脳たちは民族の大切な財産がなんなのかをわからず、
    アメリカが言うとおりに核を解除しろなどとロボットのように動いているだけなのです。
    私はアメリカとこうした韓国らの、こうした仕打ちに対して民族の
    自主権が踏みにじられ、国益が犯されているのを見ながら、
    私たち軍隊と人民がそのままではいられません。
5:50  現実的に今、アメリカと韓国をはじめとする諸外国の行っている自主権侵犯行為は、
    戦争の導火線に火をつけるための、危険な軍事的挑発と認識しています。
    挑戦されたことに対して、私はここに、朝鮮人民軍最高司令部がとる
    次のような措置を内外に知らせる事とする。
6:18  一つ目。朝鮮人民軍最高司令部はすでに私たちが警告していた通り、
    アメリカやその他の諸外国がとってきた敵対行為に対して、
    より強烈で実際的な、第2、第3の対抗措置を連続的にとることになる。
    私たち人民軍は「やるときはやる」というのが全軍にいきわたっている
    私たち朝鮮軍の本懐です。
    私たちはこれまで、このように生きてきて、これまで勝利の道を歩いてきました。
    アメリカをはじめとする敵対国は、こうした私たちの経験を軽く見ない方がいい。
7:03  すでに私たち前線軍の陸・海軍、航空部隊や戦略ロケット部隊たちは
    敬愛する我らが最高司令官同士が定められた作戦計画に従い、
    全面展開されているという事を隠しはしない。
    アメリカが核兵器まで持ち出して、武装し、準備している以上、
    我々もやはり、当然ながら核の手段で応じることになるでしょう。
    すでに発射できるようになっております。
7:45  これは決して脅しではありませんし、イラクやリビアとも違います。
    わが軍と人民も、昨年とは異なり、すべての準備が整っているのです。
8:00  2つ目。朝鮮停戦協定を完全に白紙化します。
    アメリカと韓国の演習行為は、朝鮮停戦協定に対する最大級の
    破棄行為にほかなりません。
    であるのであれば、朝鮮人民軍最高司令部は、今回の戦争演習が
    本格的に開始されることになる3月11日その時点から、形式的とはいえ
    維持されてきていた朝鮮停戦協定を効力を完全に全面白紙化する
    ことになるだろう。
8:37  私たちは停戦協定の拘束を受けることなく、何の躊躇もなく
    打撃を与え、民族の宿願である、祖国統一を引き寄せようというものです。
8:50  3つ目。朝鮮人民軍最高司令部は、朝鮮半島の平和樹立の為に
    我々の軍隊が全面的に運営してきた、朝鮮人民軍板門店代表部の活動も
    全面中止することになるだろう。
    これに伴い、板門店の朝米軍備電話も遮断する決断をすることに
    なっている。
9:18  我々の自主権を犯そうと、すべての敵対勢力が危険な状態に展開されている以上、
    もはや我々の選択も明白なものとなったといえます。
    もし、相手が刀を出すのであれば長剣をだし、銃をとるのであれば
    大砲で打ち払い、核を出すのであれば、より強力な核を用いて
    対抗するというのが、我が軍と人民の不屈の意志です。
9:52  アメリカと諸外国は運命の分かれ道にいるのだという事を
    忘れてはならない。
    最終的な勝利は、民族の自主権を守り、国の自立を守るために
    活動するわが軍と人民にあります。
10:08 以上です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここまで


なお、原文を直訳すると、アメリカを「米帝」としたり、韓国について「南朝鮮傀儡政権」などと北朝鮮独特の表現を使っていますが、日本の方になじみやすい表記を使っていますし、李明博やそのほか韓国の軍人を名指しで非難しているあたりなどは、かなり辛辣な口調を使っています。
ですので、原文をそのまま読むと、もう少しきつい口調になる、とご理解いただければと思います。

個人的に気になったポイントとしては、
1.これまでこの手の発表をする際は、(党の公式組織とはいえ)あくまでメディアが発表するものであったのに対して、今回は最高司令部という、軍部からの直接的な公式発表という形で発表されている。(対外的にも、ここまで振り上げてしまうときれいにおさめることなどできないのではないかと心配になるくらい、大きくこぶしを振り上げてしまっているのではないか)
2.3月11日という期限を区切っているとはいえ、「電話回線の遮断」「板門店の中止」など、具体的な措置に言及。さらには核に対抗して核を使うという事まで明言している。
ということでしょうか。

本当に、いったい何をしたいのやら…という感じですが、とにかく、来週にも何かしらの動きはあると思いますので、引き続き注視していきたいと思います。

そして、北朝鮮がこうした行動に出たとき、日本で毎回のように、在日の朝鮮学校に通う子どもたちを狙った卑劣な犯行が繰り返されてきました。
北朝鮮が初めて核実験を行った際、私は高校生でしたが、私の同級生も当時、通学中にチマチョゴリを切られ、腕をけがまでした女の子がいました。
北朝鮮に対して憤りを感じている人間は在日社会の中にも間違いなくいます。
その憤りを身近にいる弱者にぶつけるのではなく、同じ憤りを感じる者同士、何をどうすればこの事態を平和裏に納めることが出来るのか。
そういう話し合いを始めるきっかけにしてもらいたいと、切に願っております。



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